好きこそ物の上手なれ!2歳からの“推し”の熱量をカタカナ習得に変えた我が家の方法

カタカナを書いたイラストその他家庭学習

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未就学児のカタカナの学習って、みなさんどうしていますか?

「ひらがなが読めるようになったし、カタカナもそのうち自然に覚えるかな?」なんて思っている方も多いかもしれません。

ですが、実際に子どもが小学校に上がってみて驚いたことがあります。それは、学校でのカタカナ学習は、信じられないほど「あっという間」に過ぎ去ってしまうということです。

1学期はあれだけ丁寧に、1文字ずつ時間をかけてひらがなをやっていたのに、2学期以降、カタカナは漢字の学習と並行してハイスピードで進められます。気がつけば授業は終わり、宿題に出ることもほとんどありませんでした。学校のペースに任せているだけでは、定着させるのが本当に難しいのがカタカナの盲点なのです。

だからこそ、就学前後の「おうちでの先取りや、家庭でのサポート」が想像以上に大切になってきます。

そこで今回は、我が家が実際に取り組んだカタカナ学習の工夫や、効果的だったアイデアについてお話ししたいと思います。

学校のカタカナ学習は、驚くほど「あっという間」に過ぎ去る

カタカナって、それ単体で主役になっている絵本はほとんどありませんし、日常で目にする文字も圧倒的にひらがなが多いですよね。

我が家の場合、ひらがなの時は「文字を知りたい!」という本人の意欲が見えてから、読めるようになるために色々と工夫をしました(これについては別記事に詳しく書いています)。

一方で、カタカナについては「放っておいてもそのうち読めるようになるのかな?」なんてのんびり構えていたのが本音です。「まあ、ひらがなが読めてるんだし、いっか」くらいの気持ちで、特に何も学習らしいことはしていませんでした。

(今思えば、子どもにとってはひらがなもカタカナも『初めて見る文字』という意味では同じ。区別なんて最初からないのだから、ひらがなを覚えるタイミングで一緒に触れさせてあげればよかったのかも、と今なら思います)

ワークの記憶はゼロ。完全に「カタカナ放置状態」だった我が家

そんな、カタカナに関しては完全に「放置状態」だった我が家。当時、家庭学習として『七田プリント』でひらがなの練習はしていましたが、カタカナ専用のドリルやワークを買い与えてやらせた記憶は一切ありません。

なのに、ある日ふと気づくと、子どもが外来語を正しいカタカナでスラスラと書いているのを目にしたのです。

ワークもなしに、一体なぜ書けるようになっていたのか?

特別な勉強をしていなかった我が家で、一体何が起こっていたのか。その理由を、今改めて振り返ってみたいと思います。

【読む編】すべての始まりは、1歳児の「渋すぎる推しキャラ」と図鑑の出会い

母が描いたアンパンマンのイラスト
1歳児の『渋い推し』のために描いたキャラクターたち。親子で図鑑を囲む時間が、すべての始まりでした。

話は、子どもが1歳の頃にさかのぼります。

当時はアンパンマンが大好きで、我が家はアイス屋さん、キッチン、ドラム、ブロック、ぬいぐるみ……と、アンパンマンのグッズであふれかえっていました。

ただ、ちょっと変わっていたのが、子どもが夢中になった対象です。アンパンマンやばいきんまんといった主役級ではなく、毎回スポットライトが当たるわけだはない「サブキャラ」を熱烈に愛していたのです。

かつぶしマン、にんにくおしょう、アルミ伯爵、筆じいさん……(失礼ながら、1歳にして『枯れ専』?!と思ってしまうような渋いラインナップです。笑)。

そんな我が子のために、お話に登場したことのある全キャラクターが網羅された、分厚いキャラクター図鑑を購入しました。毎日のように一緒に図鑑を眺めては、私がその渋いキャラクターたちの絵を描いてあげたり。 この時、子どもが文字(カタカナ)を認識していたかは不明ですが、これが我が子と「図鑑」という存在との、最初の出会いでした。

この「図鑑への愛着」が、次のステップへの強力な伏線となります。

2歳、トーマスの「全車両大図鑑」がもたらした奇跡

きかんしゃトーマスの図鑑としまじろうのぬいぐるみ
『この車両はね…』としまじろうに解説する姿にびっくり。図鑑は最高のカタカナの教科書でした。

2歳になり、今度は『きかんしゃトーマス』にどっぷりはまった我が子。 ある日、書店で「トーマスの図鑑がほしい」と言ってきました。私は「主要なキャラクターさえ載っていれば、薄い絵本タイプで十分じゃない?」と思ったのですが、ここで私の母(祖母)がファインプレーを見せます。本人が欲しがるままに、歴代 of 全機関車が網羅された、これまた分厚い大図鑑を買ってくれたのです。

子どもは大喜びでその図鑑を毎日眺め、どこへお出かけするにも重そうに持ち歩いていました。

そしてある日、気づいた時には、カタカナを完全にマスターしていたのです。

すでにひらがなは読めていたので、おそらくカタカナの上に振られた小さなルビ(ひらがな)を頼りに、パズルのピースを合わせるようにして、文字の形を一致させていったのだと思います。

最終的には、おそらく全車両の名前を暗記していたのではないでしょうか。「メトロポリタンビッカーズ2型ディーゼル機関車」なんていう、大人でも一瞬フリーズしてしまうような長いカタカナの羅列まで、当たり前のようにスラスラと口にしていました。

ワークをやらせた記憶が一切ない我が子が、なぜかカタカナを書けるようになっていた秘密。 それは、ドリルでの「お勉強」ではなく、「大好きな世界のすべて(全キャラ)を知りたい!」という、圧倒的なオタク気質(好奇心)と、それを満たしてくれる図鑑の存在にありました。

【書く編】「推しの名前を刻みたい!」子どもの内発的動機を逃さないワーク投入

こうして「読む」ことはいつの間にかマスターした我が子ですが、実は「書く」ことに関して、私はそれほど情熱を持っていませんでした。

教育法によっては「ひらがなより直線的なカタカナを先に書かせる」というお話(横峯式など)も耳にしますが、当時の私には、幼児期にカタカナが書けるメリットがあまり見当たらなかったのです。

当時は『七田プリント』を使ってひらがなの書き練習はしていましたが、カタカナは特に何もしていませんでした(七田プリントは「Dレベル」にならないとカタカナは登場しないので)。子どもが一生謙命、全部ひらがなで一生懸命つづった手紙を「たどたどしくて可愛いな」なんて、のんきに眺めていたくらいです。

昆虫が連れてきた、最高の「書きたいチャンス」

昆虫のイラストと名前を記した自作の昆虫図鑑
図鑑をめくり、観察し、自分の言葉(カタカナ)で記録する。何ページも描き続けたこの図鑑作りこそが、カタカナを『勉強』から『自分を表現するツール』へと変えてくれた魔法の時間でした。

4歳になり、今度は恐竜にポケモン……とブームが移り変わっていったのですが、実は、わが子が『カタカナで名前を書きたい!』と最初に熱烈な情熱を見せたのは、恐竜でもポケモンでもなく『昆虫』でした。

誰に言われるでもなく、一生懸命スケッチし、その横に『オオカマキリ』や『ニジイロクワガタ』と名前をカタカナで書き込んでいて。

『推しの名前を紙に刻みたい!』 というあふれ出る情熱。その熱量があったからこそ、ひらがなとは違うカタカナという記号も、ただの暗記ではなく『魔法の文字』としてわが子の中に定着していったのだと思います。

昆虫たちの名前を書き写すその集中力と、自分の手で文字を操る楽しさ。この「昆虫図鑑」作りこそが、わが子にとってのカタカナの「開眼」の瞬間でした。

自分の好きなものの名前を正確に書きたいという欲求は、次第に他の世界へも広がっていきます。

昆虫でカタカナの楽しさを知った我が子は、次に手にした「恐竜図鑑」や「ポケモン図鑑」でも、同様に自らペンを手に取るようになりました。「パキケファロサウルス」も「ルカリオ」も、もはや難しい記号の羅列ではありません。大好きな相棒たちの名前を刻む、大切な儀式になっていたのです。

「好き」というエンジンは、一度火がつくと本当に強力です。気がつけば、カタカナは「勉強して覚えるもの」ではなく、自分の世界を広げるための「当たり前のツール」へと変わっていました。

――ここがチャンス!

私はこのタイミングを逃しませんでした。 それまで使っていた七田プリントではひらがなしかやっていませんでしたが、カタカナの書きパートが収録されている『七田プリントD』を新しく購入し、満を持してカタカナの「書き」をスタートさせたのです。

なぜこのタイミングでワークを投入したのか。それは、ただ文字の形を覚えるためではなく、本人の「書きたい!」という熱量があるうちに、「ちゃんとした書き順」や「バランスの良い綺麗な形」を最初から身につけてほしかったからです。

狙いは大的中でした。 「大好きなあのキャラの名前を、もっとカッコよく書きたい」という『好きのパワー』に勝るものはありません。ドリルを嫌がるどころか、ものすごい勢いで吸収し、ぐんぐんとカタカナが書けるようになっていきました。

わが子お手製のポケモン図鑑
ついには、図鑑の情報を自分なりに整理した『自作のポケモン超進化図鑑』まで作り始めました。名前だけでなく、タイプや身長、重さまで……。

【衝撃の事実】なぜ「どれをカタカナで書くか」が分かったのか?

ここで、私の中にずっとあったひとつの疑問が浮かびます。 読めるようになったとはいえ、私は子どもに「どれをカタカナで書くか(どれが外来語か)」を教えた覚えは一切ありません。

日本語には、ひらがなで書く言葉(いぬ、さくらなど)と、カタカナで書く外来語(チョコレート、バナナなど)がありますよね。大人は当たり前に区別していますが、まだ幼い子どもが、ドリルもなしにどうやって「これはカタカナで書く言葉だ」と見分けていたのか。

気になって、後から本人に「なんでカタカナで書く言葉が分かったの?」と聞いてみたんです。

すると、返ってきたのは予想もしない答えでした。

「(おうち)英語で外来語の『音』に慣れていたから、どれをカタカナに変換すればいいか分かったんだよ」と。

本人いわく、頭の中で「チョッコレィト(Chocolate)」や「バナーナ(Banana)」といった英語本来のネイティブな音が鳴り、その響きを感知した瞬間に、「あ、これはひらがなじゃなくて、カタカナに変えるやつだ!」と自動的に判断していたそうなのです。

これには本当に驚きました。 我が家がコツコツ続けてきた「おうち英語」の環境が、まさかこんなところで国語(カタカナの書き分け)の能力とカチッと結びつき、素晴らしい副産物を生み出していたなんて……。

子どもの脳の中では、英語も日本語も、ひらがなもカタカナも、すべてが地続きで、お互いに良い影響を与え合いながら育っていたのだと、点と点が繋がった瞬間でした。

まとめ:子どもの「好き」の世界は、はじめからカタカナで満ちている

我が家は2歳から『七田プリント』を始め、コツコツと机に向かう習慣は作っていました。 ですが、今回のカタカナの読み書きのプロセスを振り返ると、やっぱり「本人の『書きたい!知りたい!』という欲が出た瞬間の吸収力には敵わないな」とつくづく実感します。

今回はトーマスやポケモン、恐竜といった「キャラクターへの情熱」が、我が子のカタカナ習得の強力なトリガーとなりました。

「それは、たまたまカタカナ表記のキャラクターを好きになったからでは?」 と思われるかもしれません。

でも、よく考えてみると、子どもが幼児期に熱狂するもの――恐竜、ポケモン、乗り物、昆虫、アニメのヒーローやヒロイン――その固有名詞の多くは、実は「カタカナ」でできています。

日常生活の中だけでは、なかなか出会えないカタカナの山。 それを子どもたちの世界に圧倒的なボリュームで届けてくれるのが、他でもない「本人が欲しがる、全キャラ網羅の分厚い図鑑」だったのです。

親の目線からは「主要キャラだけで十分じゃない?」と思ってしまう分厚い図鑑。ですが、子どもの「全部知りたい!」に寄り添ってそれを手渡したことが、結果として最高のカタカナ環境になっていたのだと、今になって気づかされました。

ワークで無理に覚えさせるのではなく、子どもの「好き」の熱量がカタカナの世界とカチッと噛み合う瞬間を、図鑑を片手に見守ってあげること。

子どもの「好き」という気持ちがもたらすエネルギーは、大人が用意するどんなドリルよりも、何倍も強くて遠くまで進める、最高のエンジンなのだと改めて思っています。

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