2歳の七田プリントからはじまり、公文で先取り学習をしてきたわが子。 そのため入学前の私は、学校の勉強をほとんど心配していませんでしたし、実際の授業中にも、困っていることは特になさそうでした。
ですが、振り返ってみると小1の一年間、学校のテストが毎回100点というわけではありませんでした。これまで丁寧に教育に向き合ってきたからこそ、あえて学校のテストを「学びの基本姿勢」を整える場と捉え直し、わが子と二人三脚で「テストへの挑み方」を見直すことにしたのです。
すると、1年生の3学期ごろから2年になった現在まで、ちゃんと100点をとってくるようになりました。
今日は、そんなわが子と取り組んだ「ちょっとした工夫」についてご紹介します。やはり、100点という結果は子どもにとって最高のご褒美であり、自信に繋がりますからね!
入学前には想像もしなかった、『テスト』へのモヤモヤ
小1になるとき、子どもが生まれてまだ6年しか経っていませんが、公立小という場所には本当にいろいろなご家庭があるのだと実感しました。
読み書き計算は市販のドリルや通信教育で準備万端という子もいれば、「入学準備ドリルを一通りやってみたけれど、まだ心配」という子、「自分の名前が書ければ十分、お勉強は学校にお任せ」というご家庭もあります。 わが家のように幼児期から公文に通っていたり、あるいは「もう公文を卒業して中学受験塾へ行っている」なんていう先取り派のお宅も(もっとも、この地方では耳にしませんが……)。
そんなバックグラウンドも準備状況もバラバラな子どもたちが、授業が始まればみんな同じ授業を聞き、同じテストを受ける。
私は、これまでわが子とそれなりに丁寧に学習を積み重ねてきた自負がありました。だからこそ、まさか自分が学校のテスト結果にこれほど一喜一憂することになるなんて、入学前には思ってもみませんでした。
「勉強の先取り」と「丁寧な向き合い方」の間で
実際、学校が始まると丁寧に一文字ずつひらがなを習い、数の数え方を習い……。「うんうん、大丈夫そうだな」と、特に心配事はありませんでした。
ところが、カラーテストや学力調査のテストが返ってくると、「あれ? 全部が100点というわけではないぞ?」という事態に。 9割方は100点を取ってくるのですが、たまにびっくりするようなケアレスミスをしてくるのです。
「7個のリンゴを8個と数えた」「十円玉と書くべきところを『十円円』と書いた」。どれも「ちゃんとやれば解けたはずなのに」「わかっていたのに」というものばかりでした。
もちろん、私は大人なのでわかっています。学校のテストが毎回100点じゃなくても、人生において何か大きな問題が起きるわけではないことを。満点じゃないことなんて、叱る理由にもなりません。 ですが、ガッカリした様子でテストを持ち帰るわが子を見ていると、親としても胸がザワつきます。
「どうしたらいいんだろう」
同じようなミスを繰り返す姿を見て、ふと心に悪い考えが浮かびました。 「数の数え間違いなんて2、3歳でも間違わなかったのに。 先取りしてきた漢字を間違えるなんて……」 「先取り学習のせいで、学校の授業に取り組んでいないんじゃないか?」 「それなら、幼児教育なんてしなかった方がよかったのか?」
……いや、それは言い過ぎです。さすがに自分でもそう思います。 けれど、「もっと学校のテストに丁寧に向き合ってほしい」と願う気持ちは、偽らざる本音でした。
それでも、私はミスを責めるようなことはしませんでした。気にしていないそぶりを貫きました。初めての学校生活。毎日元気に通って、一生懸命テストを受けてきている。それだけで、わが子は十分頑張っているのですから。
テストは「実力」+「作法」。ミスを防ぐための5つの習慣
ですが、がっかりしているわが子の背中を見ていて、ただ見守るだけではなく「何かできることはないか」とも考え始めました。 そこで私は夏休みを機に、テストへの向き合い方を「作法」として少しずつ伝えていくことにしたのです。
叱ってもできるわけではありませんし、かといって放置していても、本人が気づかない限りミスは繰り返されます。まずは、テストで確実に実力を出し切るための「お作法」を教えることにしました。
1. テストが終わったら見直すこと
早く終わらせて自由帳に絵を描くのが楽しみな子でしたが、「必ずどこかに間違いが潜んでいると思って見直そう」と伝え、ミスを減らす習慣をつけました。
2. テストには裏と表があること
これは英検の過去問を解いた際、次のページをめくり忘れるという失敗があった教訓から。「裏があるかもしれないよ」と必ず確認する癖をつけました。
3. 問題文の指示を読み、印をつけること
「合っている言葉に〇をつけるのか」「間違っているものに×をつけるのか」「〇は一つなのか二つなのか」。問題文の指示を指で追いながら、読み落としを防ぐ練習をしました。
4. 答えの根拠に線を引くこと(国語)
雰囲気や想像、カンだけで選ぶのではなく、文章中のどこに答えの根拠があるのか線を引く練習です。これで、国語の読み取りの精度がぐっと上がりました。
5. 漢字のバランスも大切に
それまでは「書けていればOK」としていましたが、バランスが悪くて△になることも。とめ・はね・はらいの基本とともに、全体的な形の整え方も意識するようにしました。
これらを一度にではなく、少しずつ定着させていきました。できなかったことを叱るのではなく、どうすれば防げるかという「作法」を学んでもらうことで、少しずつテストが「宝探し」のような前向きな時間に変わっていったのです。
テスト用紙に刻まれた、わが子の「小さな工夫」
その後、持ち帰ってくるテスト用紙を見て、私は驚きました。 文章には根拠を示す線が引かれ、数の問題の横には見直しのチェック印がしっかりと残っていたのです。教えたことを、わが子はちゃんと自分のものにして実践していました。
「100点を取れた!」という嬉しさを知ったことで、テストに対する向き合い方は劇的に変わりました。一度の成功体験が自信になり、その後も連続して100点を取ってくるように。それまでただの作業だったテストが、今ではわが子が自分自身の力で丁寧に向き合う、大切な時間へと変わったのです。
振り返れば、当初は私が「ミスをなくしてほしい」と願って始めたことでした。でも、今の100点は、もはや単なる「親の指導の成果」ではありません。テストという作法を通じて、子ども自身が自分に合ったやり方を確立し、自立の階段を上った証なのだと今は感じています。

テストの点数より大切にしたい、学びの土台
ここまで「いかにして100点を取るか」という試行錯誤を書いてきましたが、実は今、私は少し冷静にこう思っています。
そもそも学校のテストは、誰かをふるい落とすためのものではなく、授業で習ったことをちゃんと理解できているかを確認するためのもの。「ここが穴になっているから、もう一度見直そう」という、自分自身の成長を確認するためのツールに過ぎません。
しかも、テストへの向き合い方は、結局のところ子どもの気質や成長段階に大きく左右されます。慎重な子なら自然と満点を取れるでしょうし、うっかり屋さんの子なら、見直しを伝えても勘違いをしてしまうことだってあるはずです。
ですから、低年齢のうちは親が点数に神経質になりすぎないことも大切な気がします。「満点」にこだわって追い詰めるよりも、わかっていない箇所を見つけたら、そこを丁寧に復習してあげる。この「穴を埋める」という作業に集中することが、結果として一番の近道なのではないでしょうか。
もちろん、わが家のように工夫を重ねて「100点を取る」という成功体験を積むのも一つの素晴らしい方法です。ただ、それはあくまで一つの手段であり、すべてではありません。
100点は、点数そのものを競うためではなく、親子で工夫を重ねた結果、笑顔で食卓を囲むための「嬉しいおまけ」くらいに捉えておく。低年齢のうちは、それくらいの余裕を持って「学校って楽しい!」「勉強って意外とできるじゃん!」という感覚を育てていくことこそが、本当の意味でのスタートダッシュになるのかもしれません。
テストは、親が点数をコントロールするためのものではなく、子ども自身が自分の成長を楽しむためのもの。これからも、わが子の「学びの芽」を焦らずに見守っていきたいと思います。




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