無理なく算数好きに。幼児期から小1まで取り組んだ、わが家の『思考力ドリル』7冊の記録

7冊のドリルの表紙おうち学習
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学校の学習内容は理解できているけれど、もう少し「ひねった問題」に取り組ませてみたい。公文で先取りは進んでいるけれど、それとは別の切り口から思考を鍛えたい――。

そんなふうに考えている方は多いのではないでしょうか。

ただ、特に地方に住んでいると、ネットで話題の「思考力系ドリル」を書店で手に取って確認するのはなかなか難しいものですよね(わが地域だけ?)。

「SNSで見かけるあのドリル、一体どんな中身なの?」

「難しすぎてうちの子には合わないんじゃ……?」

と、画面の前でモヤモヤしていたのは、実はかつての私自身です。

そこで今回は、公文の先取り学習を軸にしつつ、わが家が取り組んだ、学年相当の思考力ドリルたちを紹介します。

1.わが家の学習スタンス

算数の先取り学習と聞くと、つい「効率よく、どんどん先に進めること」をイメージしがちかもしれません。でも、わが家が大切にしてきたのは、進度そのものよりも、子どもが「算数という世界」をどう捉えるか、という心のあり方でした。

思考系ドリルという「新しい楽しみ」に出会うまでに、わが家がどのような道のりを歩んできたのか。まずは、その背景にあるスタンスを少しだけお話しさせてください。

◆公文を軸にした先取り学習

年中の終わりに公文を始めた時、とにかく公文に慣れることを優先しそのほかのドリル等はほとんどやりませんでした。

また、小学1年生になり環境がガラリと変わった時期も、わが家が何よりも優先したのは「とにかく学校生活に慣れること」でした。そのため、入学のタイミングで新しい学習教材を取り入れることもしませんでした。

日々の学習は、ずっと続けていた公文(算数・国語)のみ。入学後は算数が3学年先、国語も2学年先を学習していたため、子どもにとってもなかなかのハードモード。特にその頃取り組んでいた算数Dの割り算や、国語のC教材はちょっとした山場でした。両方やると30分では終わらない日もあり、日々のプリントをこなすだけで精一杯。正直、他の勉強を取り入れる余裕なんてまったくありませんでした。

◆夏休み、時間に余裕ができたタイミングでの導入

そんなバタバタの日々を乗り越え、迎えた小1の夏休み。まとまった時間ができ、生活にも少し余裕が生まれたことをきっかけに、ずっと温めていた思考系ドリルを導入することにしました。

公文で培った計算力には十分満足していましたが、親心として「ただ数字を機械的に処理するだけでなく、しっかりと問題を読んで、状況を整理し、自分の頭で考えて答えを導き出す力」にも取り組んでほしい、と思ったからです。

◆焦らない、わが家流の「のんびりルーティン」

わが家での取り組み方はとてもシンプルでした。

朝、時間があってやれる日はまず公文をやる。そして、朝のうちに公文が終わっていれば、夜のひとときにこれらのドリルを開く。

ここで何より大切にしていたのは、夏休み中であっても「あくまで公文がメインである」という揺るぎない優先順位です。手元にある数冊のドリルの中から、その日の子どもの気分に合わせて「今日はこれにする!」と選んでもらうスタイルを取っていました。

そのため、「この夏休み中に絶対1冊終わらせる!」といった期限は一切設けませんでした。「1年生が終わる頃までに、のんびりできればいいかな」。それくらいの長いスパンで考えていたので、私自身も焦らず、子どもも「勉強=追い立てられるもの」にならずに、最後まで楽しんで取り組めたのだと思います。

◆振り返れば、わが家の「ゆるやかなステップ」

計画的なカリキュラムがあったわけではありませんが、振り返ってみると、わが家の歩みは驚くほど自然なステップを踏んでいました。

  • 【公文開始前(年中):先取りの種まき】 公文に行く前の年中さんの頃から、家で『Z会グレードアップ問題集(1年 計算・図形)』、『きらめき算数脳(入学準備~1年)』をやっていました。この時期に「算数=パズルみたいで面白い!」という感覚を養えたのが、のちの先取り学習の大きな土台になりました。
  • 【年長〜小1前半:基礎体力の強化】 公文に慣れることまた、入学後は学校生活に慣れることを最優先に、公文を「毎日のペースメーカー」として確立。ここで計算の強い馬力をつけました。
  • 【小1夏休み〜:思考の拡張】 公文でしっかりとした基礎の筋肉がついたからこそ、思考系ドリルを「ただのしんどいお勉強」ではなく、「計算じゃない、面白いパズル!」という最高の知的刺激として楽しめるようになりました。

2.わが家が丁寧に向き合った、数冊のドリル全記録

ネットやSNSを見ていると、魅力的なドリルがたくさん紹介されていて、あれもこれもと迷ってしまうかもしれません。でも、評判に踊らされて次々と新しいものを買い漁る必要はないと私は思っています。

わが家が実際に挑戦したのは、厳選したほんの数冊だけ。たくさん手を広げるのではなく、手元にあるものを子どものペースで納得いくまで使い倒す。

そんなわが家流のスタイルで、年中から小1にかけて取り組んだ1年生対象のドリルを「やったもの全部」、リアルな感想とともにご紹介します。(取り組み始めた順に記載します)

◆わが家流:思考系ドリルを楽しく続ける3つのコツ

実際にやってみて感じたのは、ドリルは「やらせる量」よりも「与えるタイミング」が要だったということです。わが家では、以下のルールを徹底していました。

  • 短時間で切り上げる:集中力が切れる前に終わり、「もっとやりたい!」という余韻を残す。
  • 「解けそう」なタイミングを見極める:子どもが「解けない!わからない!」とつまずく前に、本人が自信を持って解ける難易度のものだけを渡す。
  • 気分を優先する:公文がメインなので、ドリルはあくまでデザート感覚。

こうした工夫のおかげで、一度も「やりたくない」と言われることなく、算数を楽しいものとして捉えてくれたのだと思います。

それでは、具体的にわが家が取り組んだドリルをご紹介します。

【導入編:算数への興味付け】(年中~年長)

まずは勉強に対する抵抗感をなくし、算数をパズルとして楽しめるようにするための準備期間として取り組んだドリルです。

✅Z会グレードアップ問題集(1年 計算・図形)

【どんな子に向いている?】 教科書レベルの基礎はクリアし、「少しひねった問題」に触れたい子に最適です。

【わが家が使った時期と目的】 年中頃。「七田式プリント」の計算が少し物足りないと感じたタイミングで、算数の先取り学習として導入しました。

【一番の推しポイント】 全ページカラーで、見開き1ページが1日分にちょうど良いボリューム。達成感を味わえるシール付きなのも魅力です。内容も、数の合成・図形切断・お金・積み木の数など多岐にわたります。この1冊を完走できれば、学校の勉強で困ることはまずないという安心感があります。

【リアルな感想】 わが家では表紙の絵柄から「サンドイッチドリル」の愛称で親しまれました。公文に行く前に取り組んだことで、計算が単なる「数字の処理」にならず、「算数は計算だけじゃないんだ」と認識できたのが大きな収穫です。特別喜んで解くというよりは、淡々とこなす日課のような存在でした。

✅きらめき算数脳(入学準備~1年生)【かず・りょう編】 【ずけい・いち編】

【どんな子に向いている?】 パズルやゲーム感覚で、考えること自体を楽しめる子に。設問の文字数は多めです。

【わが家が使った時期と目的】 年中で導入。多くの教育ブログで絶賛されていたので「思考力を鍛えるならこれ!」と2冊セットで購入しました。

【一番の推しポイント】 「設定」が秀逸です。ルールを把握する必要はありますが、左ページでキャラクターがヒントをくれるため、子どもが「どういう意味?」と迷うことなく進めます。また、シール貼りや色塗りが多いため、勉強感が出すぎない工夫が素晴らしいです。

【リアルな感想】 これが今回のラインナップで一番楽しんでいました!やり終えた日に、表紙にマジックペンで「たのしかったからまたかって」と自分で書いたほどです。

「かず・りょう編」はさいころやゲーム要素、「ずけい・いち編」は並び順や図形の配置が中心。

ただ、わが子はパッと解いて「はい!終わり」というタイプ。横で見ていると「もっと過程を書き出したり、理由を考えたりした方がいいのでは?」ともどかしくなることもありましたが、楽しく解けているなら良し!と口出しは控えることにしました。使い倒せていないかも?という余白を残しつつ、次のステップ(1~2年編)へ進むことに。

【基盤編:思考力の深掘り】(小1〜)

公文で基礎体力がついてきたところで、より深い思考力を養うために取り組んだ、少し手応えのあるドリルたちです。

✅算数ラボ 考える力のトレーニング 10級

【どんな子に向いている?】 シンプルな設計を好む子に。1ページ1問の構成なので「サクッと一問だけ!」という隙間学習にも最適です。

【わが家が使った時期と目的】 公文で進級の喜びを知った時期に導入。10級から級が上がっていくステップアップ形式が、達成感を感じやすいのではと考えました。

【一番の推しポイント】 「きらめき」のような色塗り要素はなく、鉛筆一本で解くストイックな作り。ステージ1〜3とレベルが分かれており、同じテーマを段階を踏んで深掘りできるのが秀逸です。

【リアルな感想】 全面白黒のシンプルな紙面に、「〜を書きなさい」といった命令調の設問が並ぶのが、子どもにとっては逆に面白かったようです。ちなみにわが子は「図形編」の方が好みでした。

実は最近9級を始めたのですが、10級と難易度が大きく変わらないことに驚き……もっと早く買っても良かったかもしれません。(9級は3年生用とありますが、掛け算がわかれば3年生でなくても解けると思います)

✅きらめき算数脳(1~2年生)

【どんな子に向いている?】 「入学準備編」が好きだった子、パズル的な思考を楽しめる子に。

【わが家が使った時期と目的】 入学前の春休みにスタート。「入学準備編」より難易度が上がるため、年中に購入後、一度寝かせてから満を持して投入しました。

【一番の推しポイント】 ★1〜3でレベル分けされており、思考の階段が用意されています。特筆すべきは「ひょいっと解けなくなった」ときです。難しい問題で「ダメだ!これじゃない!」と落ち着いて試行錯誤する姿が見られるようになり、壁に立ち向かう力が育っているのを感じました。

【リアルな感想】 入学準備編に付いていたシールがなくなったことに一瞬ガッカリしていましたが、問題の面白さは健在で、数あるドリルの中から本人が自ら選んで取り組む「本命ドリル」でした。場合分けが必要な問題など、確かな手応えのある良問揃いです。

【リアルな感想】

オールカラーなのは入学準備編と同じだが、その時のようなシールがなくなり、初めて見た時わが子は少しがっかり。

でも、問題自体は同じような感じだとわかり出すと数あるドリルの中で「今日はこれがいい!!」と選ぶドリルでした。問題のレベルが★1~3にわかれているのだが、★3の中にはなかなか解きごたえのある問題も(場合分けのやつ)。

✅Z会グレードアップ問題集(1年 文章題)

【どんな子に向いている?】 とにかく「文章題」を強化したい子に。

【わが家が使った時期と目的】 小学1年の夏休みに。「サンドイッチドリル(グレードアップ計算)」の続きとして導入しました。長期休みに一気に仕上げるスタイルで取り組みました。

【一番の推しポイント】 長文からでも計算に必要な数値を見極める力や、逆に計算には使わない「邪魔な数値」が含まれている点など、本当の意味で「読解力」を試される問題構成になっています。

【リアルな感想】 設問中の図解が親切すぎるので、あえて図を隠して「自分で図を書くところから」挑戦させました。本人は淡々とこなしていましたが、確実に文章を読み解く基礎体力がついたと感じています。

✅最レべさんすう問題集 1年

【どんな子に向いている?】 学校の算数が好きで、少し背伸びした問題にも挑戦したい子に。

【わが家が使った時期と目的】 1年の夏休みに導入。今回紹介した中では、唯一書店で手に取って、無理なく解けそうだと判断できたハイレベル教材でした。

【一番の推しポイント】 魔法陣やベン図、和差算など、学校ではなかなか触れない切り口に出会えること。特に魔法陣の空欄補充で、法則に気づいて「もっと問題作って!」と夢中になった瞬間は忘れられません。

【リアルな感想】 ご褒美ドリルというよりは「学習習慣」の延長線として、1日3ページ(標準・ハイレベル・最高レベル)をまとめてこなすスタイルでした。公文のおかげで計算はサクッと終わるため、10〜15分程度で集中して完遂できました。

3.ドリルは「買い与えて放置」ではなく、親が見極める「タイミング」がすべて。

もちろん、良いドリルはたくさんあります。でも、一番大切なのは「どれを買うか」よりも「いつ出すか」なのかもしれません。

とりあえず手元に置いておき、子どもが少し余裕を見せているとき、あるいは「算数って面白いかも?」と興味を示した瞬間に、「今なら楽しくできそう♪」というタイミングでそっと渡してあげる。

焦ってやらせるのではなく、親がそんなふうに「お膳立て」をしてあげるだけで、思考力ドリルは驚くほどスムーズに、そして心から楽しめる「遊び」に変わるのだと実感しています。

もし『このドリルはどうだった?』など、もっと詳しく知りたいことがあれば、ぜひコメントやメッセージで教えてくださいね。

子どもの『わかった!』という瞬間を増やすために、皆さんがどんな工夫をされているのか、私もぜひ伺ってみたいです!

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