わが家のおうち英語は、中古DWEや多読を通して、英語が「勉強」ではなく「当たり前の日常」になることを目指してきました。
そんな中で迎えた年長さんの時期に5級、1年生で4級に合格し、2年生になった今年は3級への挑戦を控えています。
今回は、すべての始まりだった「初めての英検(5級)」について。受験を決めた理由から、当日の様子までを詳しくお話しします。
1. なぜ「年長さん」というタイミングで受験したのか?
「まだ早いかな?」という迷いもありましたが、以下の3つの理由が背中を押してくれました。
① 「現在地」と「自信」を手に入れるため
多読などで英語に触れる時間は増えていましたが、客観的に見て今どのくらいの力がついているのかを知りたいと思っていました。 そして何より、本人が「英語が得意かも!」と自信を持つきっかけにしたかった。それが最大の理由です。
年中さんの1年間で「英検Jr.(ブロンズ・シルバー・ゴールド)」を順番にクリアしていたので、本人にとっては「次もあのゲームみたいなテストの続きかな?」という、自然な流れでの挑戦でした。
② 園の先生の「かっこいい!」という魔法
当時の担任の先生が、とても素敵だったんです。「もう年長さんだし!」「かっこいい年長さんになろう!」と、子どもたちの自立心を上手に鼓舞してくださる先生でした。 受験当日はちょうど保育参観日。「これから英検を受けてくるね!」と報告すると、先生も「すごい!頑張ってきてね!」と全力で応援してくださいました。「先生が認めてくれた」という誇らしさが、本人のやる気に火をつけてくれたと感じています。
③ 「1時間座れる」という確信(公文の効果)
英検5級は、説明や待ち時間を含めると約1時間の長丁場です。 のびのび遊ぶ幼稚園だったので、最初は「小学校に入ってからかな」と考えていました。でも、年中さんの終わりから始めた公文での様子を見て、考えが変わりました。 「1時間しっかり座って教材に向き合えている」。その集中力が身についていると分かったことが、大きな安心材料になりました。

2. やったこと:年長さんの「試験対策」の整え方
無理なく「試験の形式」に慣れさせるために取り組んだ、わが家流のステップを紹介します。
① 「マークシート」という未知の壁を攻略する
幼児にとって、小さな楕円をはみ出さずに塗る「マークシート」は初めての経験です。まずは「色の塗り方」から教えました。 いきなりマークするのは大変なので、「まずは問題用紙に〇を付けるだけ」→「慣れたらマークシートに塗りながら解く」という2段階のステップを踏んで、心理的なハードルを下げました。
② 「ポケモン」が英検世界へ登場
英検には「Smith」や「Johnson」といった、聞き馴染みのない外国人の名前がたくさん出てきます。ここでつまづかないよう、最初は名前の部分を大好きなポケモンに書き換えた特製問題を用意しました。
例:Kabigon often plays badminton.(カビゴンはよくバドミントンをします)
また、英検特有の会話文形式(A: / B:)も、人のマークの代わりにポケモンのイラストを描いて「対話」であることを視覚的に伝えました。「英検って、そんなに難しくない!」と思えた時点で、通常の形式へ移行しました。

③ 「小分け」学習とゲーム感覚の並べ替え
長時間の集中はまだ難しい時期。「こんなに長いの嫌だ!」と言われないよう、最初は3問だけ、次は5問……と少しずつ。 けれど、結局一度も通しで解くことはしないまま、「なんとかなる!」という気持ちで本番に挑みました(笑)。
苦戦しやすい「並べ替え問題」は、単語をカードにして「並べ替えゲーム」として導入。おやつを挟みながら、パズルのように単語を動かしてルールを覚えていきました。
問題も結局やれたのはトータルで過去問2年分程度でした。
④ リスニング:アプリで「耳の力」を確認
DWEやYouTubeで耳は育っていましたが、試験特有の「問い方」に慣れる必要がありました。 そこで活用したのが『わおっち!』というアプリ。このアプリ内のリスニング練習を通して、「リスニングは何かトラブルでもない限り満点を狙えるな」と、申し込み前に確信を持つことができました
3. 親の失敗談:今だから笑える(?)反省ポイント
試験対策は万全だと思っていた私ですが、当日、「大人の常識は、子どもにとっての常識ではない」ということを痛感する出来事がありました。
◆「次のページへ行っていい」と伝えていなかった!
リーディングパート(筆記試験)でのことです。 私は当然、自分のペースでどんどんページをめくって進めていくものだと思っていました。ところが、わが子は「次の指示」が出るまで、じっと待っていたのです。
園の先生の教えを守る、素直な年長さんならではの落とし穴でした。 周りから「パラパラ……」とページをめくる音が聞こえてきて、ようやく「あ、自分で進めていいんだ!」と気づいたわが子。 しかし、その時にはすでにかなりの時間が経過していました。
◆一番の得意分野が「時間切れ」に
その時間ロスの影響で、なんと過去問で正解率100%を誇っていた「並べ替え問題」に一問も手をつけられないまま、試験時間が終了してしまったのです。
終わった後にその話を聞いた時は、申し訳なさと驚きで「そこから教えなきゃいけなかったのか……!」と膝から崩れ落ちそうになりました。まさに、試験の「作法」まで整えてあげることの大切さを学んだ瞬間です。

◆車内での涙と、その後の成長
試験が終わって車に乗り込んだ瞬間、わが子は「全部できなかった……」と声をあげて泣き出しました。
過去問では完璧だった得意分野に手がつけられなかった悔しさ。 そして、私自身の「当たり前」を押し付けてしまった申し訳なさ。 車内の空気は、合格・不合格といった結果を超えた、何とも言えない切なさに包まれました。
でも、今振り返れば、この「悔しくて泣いた日」があったからこそ、わが子にとって英語は「ただの習慣」から「自分の力で勝ち取りたいもの」へと変わった気がします。
親の失敗でロスした時間はあったけれど、わが子が本気で挑んだその姿勢は、100点満点以上の価値がありました。「次はページをめくるのも忘れないよ!」と笑えるようになった今、あの涙はわが家の英検ヒストリーにおける、大切な1ページです。
5. まとめ:英検は「ゴール」ではなく、一つの「通過点」
過去問を解いているとき、間違える問題があっても、私はあえてその場での指摘や見直しは「放置」しました。 そこが取れなかったとしても、全体ではほぼ満点。合格ラインは十分に超えていると分かっていたからです。
一番避けたかったのは、英語を「勉強」というイメージにしてしまうこと。 間違いを正すことよりも、「自分で解けた!」「英語って面白い!」という高揚感を守ることの方が、わが家にとっては遥かに重要でした。
もちろん、知らなかった単語はスルーせず、別のタイミング(例えばおやつタイムや、何気ない会話の中)で、何食わぬ顔をして教えてあげていました。
試験対策を「対策」と思わせない。 そんな親の「見守る余裕」が、わが子の「英語大好き!」という気持ちを、今日も後ろから支えてくれています。




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