この記事は、「ドリル不要で算数脳を作る!Number Blocksで数の概念をのびのびハックした我が家の方法」の続きです。
前回の記事では、わが子が海外の知育アニメ『Number Blocks(ナンバーブロックス)』とリアルなブロックを使い、ドリルなしで頭の中に壮大な「数の概念の地図」を広げたプロセスをお話ししました。
そんな風に、遊びの中から自由に、自分の翼で数と触れ合っていたわが子。親の私としては、ここから先、公文のような「ゴリゴリとした計算ドリル」の学習に進ませる予定は、実はまったくありませんでした。
「Number Blocksで育ったこの『数を好き!』という素晴らしい純粋な気持ちを、ここからどうやってさらに優しく育てていこうかな?」
そんな風にこれからの環境づくりをのんびり考えていたある日のこと、突然、わが子の口から驚きの言葉が飛び出したのです。
「お友達が行っている、くもんに行きたい!」
今回は、そんな自由派だったわが家が、なぜ「公文算数」へと進むことになったのか。親としての葛藤や、幼児期の公文で挫折しないための環境チェックリスト、そして入会後のリアルな実践記をお届けします。
なぜ、あれほど自由で楽しい世界から「公文算数」へ行ったのか?
「くもんに行きたい!」と言われた時、正直なところ、私はものすっごく迷いました。
なぜなら、当時のわが子はすでに、大人が驚くような独特のルートで数をハックしていたからです。
たとえば「13 – 7」という計算をするとき、学校で習うようなさくらんぼ計算ではなく、「3 – 7 はマイナス4だから、10 – 4 で 6 になる!」と脳内で処理していました。掛け算にしても、九九の暗記ではなく、アニメのビジュアルイメージ(長方形のMob)をそのまま九九のようにスラスラとそらんじていたのです。
遊びの中から自由に数を楽しんでいる今のわが子の世界が大好きだったからこそ、「公文という『型』にハメられることで、算数が嫌いになってしまったらどうしよう……」という不安が頭をよぎりました。
だけど、わが家のルールはいつも「本人のやってみたいという意欲を一番に整えること」。
親の心配で子どもの好奇心の芽を摘んではいけないと思い直し、本人の強い気持ちを尊重して、まずは「無料体験」へと連れて行くことに決めたのです。
無料体験で見せた輝きと、親心のポジティブなシフトチェンジ
ドキドキしながら向かった公文の無料体験。 そこでわが子を待っていたのは、カラフルなイラストの数を数えたり、数字を丁寧になぞって書いたり、初歩的な足し算に触れたりする時間でした。
わが子にとっては、今までブロックや動画で慣れ親しんできた「数の世界」の実践編です。スラスラと楽しそうに解いていく姿を見た先生から、
「しっかりと、すでに素晴らしい学習習慣が身についていますね!」
と、たくさん褒めていただきました。大好きな数の世界で認められたわが子は、もう嬉しくてすっかりやる気満々のモードに。
その誇らしげな横顔を見ているうちに、私の心の中の「迷い」も、スッと前向きな確信へと変わっていきました。
「いずれ(約1年後には)、この子は小学校という新しい環境へ進むことになる。それなら、今のうちにNumber Blocksで培った豊かな概念理解をベースにしつつ、公文の反復学習で『計算の完成度と正確性』という絶対的な武器へと磨き上げてあげるのも、ものすごく価値があることなんじゃないかな」
自由な感性を奪うかもしれないという心配は、わが子の満面の笑みを前にして消え去りました。本人の「やりたい!」という熱量と、未来へのポジティブな環境予測がカチッと噛み合い、わが家は迷うことなくその場で即、入会を決めたのです。
スムーズに公文へ移行するための「わが家流環境チェックリスト」
幼児期からの公文は「やらせてみたけれど挫折した」「宿題が多くて勉強嫌いになった」という声もよく耳にします。
わが子が一度も机に向かうのを嫌がることなく公文に馴染めた理由を振り返ると、入会前に以下の3つの土台が自然と整っていたからだと気づきました。これから公文を検討する方のひとつの目安になれば幸いです。
- 数の「塊のイメージ(概念)」がすでに頭にあること ただの数字の記号の暗記ではなく、3や5のボリューム(量)が分かっているから、計算プリントに進んでもパズル感覚で楽しめ、苦になりません。
- 「数字を書く」という手のコントロール(運筆力)の土台があること 我が家の場合は、七田式プリントで大好きなブロックの色(クレヨン)を使って楽しくなぞり書きしていた経験が、ここで大きな貯金として生きました。
- 机に向かって何かを「楽しむ」習慣が自然とあること 食事の時間にしっかり椅子に座る、集中してブロックで遊び倒す、といった「一つのことに集中する姿勢」のベースが日常の中にありました。
公文算数をスタートした頃のリアルな実践記
入会後、いよいよ公文のプリント学習がスタートしました。
幼児期の入会ということもあり、私は「きっとかなり手前の、うんと簡単なところからスタートするんだろうな」とのんびり構えていました。ですが、実際のスタートラインは、私の予想を遥かに超えて進んだところからだったのです。
もちろん最初は数字を書く練習から始まりましたが、わが子の中にすでにNumber Blocksで培った「数の塊のイメージ」と、七田式プリントで磨いた「運筆の土台」が完璧に整っていることを、公文の先生はしっかりと見抜いてくださいました。
その結果、滞るステップが何一つないわが子は、なんと入会から1ヶ月も経たないうちに、驚異のスピードで「足し算」のプリントへと突入していったのです。
道具の扱いや数字を書くことに苦戦してイライラすることもなく、毎日「できた!」の100点を誇らしげに掲げながら、ゲームのクエストを軽快にクリアしていくわが子。
ナンバーブロックスで広げた自由で壮大な「数の概念の地図(インプット)」があったからこそ、公文の「スピーディーに正確に解く反復練習(アウトプット)」というプラグインが、パチッと最高のパズルのように噛み合って高速駆動を始めた瞬間でした。
まとめ:楽しむ「知」と、鍛える「知」を整える
わが家が実践した、Number Blocksから公文へのバトンタッチ。
世間ではよく「公文は詰め込みだ」「動画ばかりでは計算力がつかない」といった極端な二元論で語られがちです。ですが、わが家が辿り着いた答えは違います。
大切なのは、どちらか一方を否定することではなく、子どもの成長のフェーズに合わせて、最高のタイミングで「黄金のバトン」を渡してあげること。
- Number Blocksで、数を愛し、世界の仕組みとして「概念」をのびのびと楽しむ(知のインプット)
- 公文式で、本人の「やりたい!」をガソリンにしながら、確固たる自信となる「処理力」を鍛え上げる(知のアウトプット)
この2つの仕組みが美しく整ったからこそ、わが子は机に向かうことを一度も嫌がることなく、小学生になった今では、毎日の学習を逞しく、そして何より楽しそうに自分の力で進めています。
「子どもに算数を好きになってほしいけれど、何から始めたらいいか分からない」 「公文に行かせたいけれど、ドリルを嫌がらないか心配……」
そんな風に悩んでいるママやパパがいたら、ぜひ一度、YouTubeのカラフルなブロックたちの世界を、お子様と一緒に笑顔で覗いてみてください。
遊びの中に仕掛けられた「数の種」は、やがて公文という最高の水はを得て、驚くほど大きな自立の芽を伸ばしてくれますよ。




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