【知を整える①】1歳半で3歳児並みの語彙力!「早く会話がしたい」と願った母の0歳児からの言葉の種まき

ゼロ歳時代お気に入りの絵本知のあゆみ

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「赤ちゃんと1日も早く会話がしたい」 これは、私が生まれてくるわが子と楽しみにしていたことの一つです。

いろんなことを共有して笑いあいたい。自分が感じたことを伝えあいたい。そんな純粋な願いはもちろんありましたが、正直に言えば「言葉でコミュニケーションが取れるということは、育児をするうえでこのうえなく楽だろう」という、切実な親心もありました。「どこへ行きたい」「何が食べたい」といった要求から、「どこが痛い」といった不快感まで、言葉で理解できれば解決がずっと早いからです。

実は、私たちの「会話」は、わが子がお腹の中にいたときからすでに始まっていました。お腹をトントンと叩けば、確かな感触で叩き返してくれる。名前を呼べば、小さな動きで応えてくれる。そんな「意思疎通がはかれる喜び」を、私は生まれる前から噛み締めていました。

こうした0歳代からの「会話」への憧れと、言葉を通わせるための環境を整えてきたことが、思わぬ形で花開きます。

わが子は1歳になる前から意味のある言葉をたくさん話し始めました。1歳を過ぎたころには「空、青い」「雲、白い」と文を話し、1歳半になると児童館や習い事の先生から「3歳児並みにしゃべれますね」と驚かれ、よそのお母様方からも「うちの3歳のお兄ちゃんより物知りだ」と言われるようになったのです。

言語習得には個人差があると思いますし、私は専門家ではないので、当時の取り組みが科学的に何に繋がっていたのかはわかりません。

ただ、この時育んだ「言葉を交わす土台」が、巡り巡って今の姿——公文で算数6年相当、国語5年生相当の読み書きをこなし、マイクラの物語を英語で1万語読み抜く力——へと繋がっていることだけは、確信しています。

今回は、私が0歳代に「早く会話をしたくてやってきたこと」について、ブログのテーマである「知を整える」最初の一歩としてお話ししたいと思います。

1.お腹の中の「トントン」が教えてくれたこと

妊婦さんの画像
お腹の中から始まった『トントン』の会話。その確かな反応が、未知の育児への踏み出す私たちの勇気になりました。

先ほども軽く触れましたが、私がわが子と初めて「会話」をしたのは、わが子がまだお腹の中にいるときでした。

お腹も少しずつ大きくなり始めたころ、ふとした拍子に「トントン」とお腹を叩いてみました。すると、中から「トントン」と、まるで返事をするかのような確かな反応が返ってきたのです。

嬉しくなって、今度は「トントントン」とリズムを変えてみました。すると、驚いたことにわが子からも「トントントン」と同じリズムで返事が返ってきたのです。

「まだ生まれていないけれど、この子にはもう、確かな意思がある。そして、いろんなことが分かっているのだ」

そう確信した瞬間でした。

その後、産婦人科の先生から性別の手がかりを教えていただくと、私たちはすぐに名前を決めました。まだ産休に入るずっと前のことでしたが、その日から毎日、決めた名前でお腹に呼びかけることにしたのです。するとしばらく経ったころ、名前を呼ぶと反応が返ってくるようになりました。

「もう自分の名前を理解して、応えてくれている」

その事実は、これから育児という未知の世界へ踏み出す私たち家族にとって、何よりの励みになりました。

だからこそ、わが子が生まれてきたとき、私は「ちゃんと意思疎通ができるはずだ」と当たり前のように信じていました。退院したその日から、わが子は単なる「守られる存在」ではなく、一人の意思を持った家族の一員として、いえ、家族の中心として、わが家の大切な歩みを共にし始めたのです。

2.「知」を育む0歳代のロードマップ

「笑い」こそが最初の双方向コミュニケーション

まだ生まれて間もない里帰り出産中のことでした。私の母が、わが子を大笑いさせていたのです。声をあげてゲラゲラと笑うわが子の目の前で、全力で「変顔」をする母。またある時は、特定の言葉や音を何度も繰り返し、一緒になって楽しそうに笑い転げていました。

表情や言葉の”音”を通じて「通じ合っている」感覚を育むその姿は、今振り返れば、子どもにとって「もっと伝えたい、共有したい」という意欲の原点になっていたのだと思います。

溢れるほどのインプット:日常を言葉のシャワーに変える

里帰り中は、寝ているとき以外はほとんど誰かが抱っこしていました。首が座ってからは抱っこ紐やおんぶ紐も使い、常に言葉を聞かせてあげていました。

特別な教材ではなく、私の長電話、隣の部屋のテレビ、ふとした鼻歌……。とにかく「言葉のシャワー」を浴びせないと言語は習得できないと思い(当時はそこまで切羽詰まってはいませんでしたが)、家では「今日の夕飯は何にしようね?」、外に出れば「ほら、今日はいい天気だよ」と、ずっと独り言のように語りかけていました。

ポイントは、赤ちゃん言葉を使わなかったこと。家族や友人と話すのと同じ自然なトーンで、ひたすら言葉の土台を整えていきました。

「口元」を見せる:発音のメカニズムを視覚で伝える

ある時、私が喋っているとわが子が私の口元をじーっと見つめていることに気づきました。「もしかして、発音の仕方を学ぼうとしている?」そう感じてからは、見つめられている時は意識的に、ゆっくりと一音一音丁寧に話してあげるようにしました。

その甲斐あってか、わが子には「きりん」を「ちりん」、「サンタさん」を「しゃんたしゃん」といった、いわゆる幼児特有の言い間違いが最初からありませんでした。視覚からも「知」を吸収していたのだと驚かされたエピソードです。

「全肯定」の姿勢:発した小さな音をすべて拾い上げる

ポケモンのピカチュウが描かれた自動販売機とそれを指さす子ども
自動販売機の『ピ』を見逃さない。小さな声をすべて拾い上げたこの時間が、言葉の世界をさらに加速させました。

ある日、私の母と電話をしていた時のこと。「今、『おかぁさーん』って言ってたよ?」と言われ、驚きました。私にはまだ言葉に聞こえていなかった音を、母が拾ってくれたのです。

また児童館でも、先生から「今、アンパンマンの滑り台を見て『あんぱんまーん』って言いましたね」と声をかけられました。

「そうか、もう喋っているんだ!こうやって音を拾ってあげればいいんだ」

それからは、自動販売機のピカチュウを指して「ピ」と言えば「ピカチュウだね」、みかんを見て「み」と言えば「みかんが食べたいんだね」と、どんどん気づいて、返してあげることが楽しくなりました。「自分の声がちゃんと届き、世界に通じている」という実感。それがわが子の言葉をさらに加速させていったのだと思います。

0歳のバイブル:言葉の解像度を上げた5冊の絵本

わが子の語彙力と概念理解を支えた、文字通り「読み倒した」5冊をご紹介します。

  1. 『頭のいい子を育てるプチ おんなじだね! こどもなかまずかん』 この本は、一つの物の名前を多様な写真やイラストで見せてくれます。毛色や大きさが違っても「イヌ」ではなく「ネコ」であること。魚が「1ぴき」の時と「たくさん」の時。この本のおかげで、わが子は四つ足の動物をすべて「イヌ」と呼ぶような混同を一度もしませんでした。図鑑が大好きな子の原点です。
  2. 『おとのでる絵本』シリーズ(どうぶつ・のりもの・どうよう) ボタンを押すとサイレンや鳴き声が流れる仕掛け絵本です。私が料理をしている間も、一人でボタンを押しては「乗り物は音を出し、動物は鳴くもの」という世界の理を学んでいました。
  3. 『いちごが いっこ いろ・かず・かたち』 「5とうの ごりらが ごーろごろ」といった心地よいリズムで、色・数・形を学べる本です。好きすぎて2冊購入したほどですが、この本のおかげで1歳3ヶ月には1〜10までを読み、16時になると時計を見て「いないいないばあっ!」が始まることを教えてくれるようになりました。
  4. 『アンパンマンみーつけた!』 仲間たちがひしめき合う絵の中からキャラクターを探す、いわゆる「見つけっこ」絵本です。「アンパンマンはどこ?」「どきんちゃんは?」という問いかけに応える遊びを通じて、集中力と観察力が養われました。お出かけの必須アイテムでした。
  5. 『あかまる どれかな?』 色と形を判別する力を育む一冊です。1歳頃に夢中になり、2歳で再ブームが到来した際は「青い丸は何個?」「大きいのはどっち?」と、より高度な質問で遊びました。成長に合わせて長く「知」を刺激してくれた本です。
紹介した5冊の本
テープで補強した跡が、わが子の成長の証。中には2冊買い直したこの絵本も。わが家の大切な宝物です。

まとめ:0歳から「一人の人間」として向き合うことが、知の扉を開く

「赤ちゃんと早く会話がしたい」 その純粋な願いから始まったわが家の取り組みですが、振り返ってみて確信していることがひとつあります。それは、0歳児を「何もわからない赤ちゃん」としてではなく、「確かな意思を持った一人の人間」として尊重し、環境を整えてきたことが、すべての原点だったということです。

今回お話した積み重ねの事例は、決して「早く喋らせるための訓練」ではありませんでした。わが子が「自分の意思が伝わるって楽しい!」「世界をもっと知りたい!」と自信を持って一歩を踏み出すための、「知を整える」最初の一歩だったのです。

皆さんも、今日からお子さんの発する小さな一音に耳を澄ませてみませんか?そこには、まだ見ぬ豊かな世界への扉が隠れているかもしれません。

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