「無添加ごはん」と聞くと、「丁寧な暮らし」という少しハードルの高いイメージが浮かびませんか? 正直に言えば、それは私には程遠い憧れの世界だと思っていました。毎日のお味噌汁のために鰹節で出汁をひく……なんて、今の私には到底できません。
実際、わが家の台所は「ずぼら」そのもの。出汁をひく余裕なんてないので、煮干しも昆布も、お鍋の中にそのまま「ポン」と入れるだけです。
でも、そんなずぼらな私だからこそ、ひとつだけ絶対に譲れない「マイルール」があります。それは、「調味料の裏ラベルを、鬼の目で見ること」。
実はこれ、料理を何時間も頑張るよりも、ずっと簡単で、ずっと効果的。本物の調味料を選ぶだけで、毎日の料理はシンプルになり、家族の健康と脳の土台まで整い始めたのです。
前回の「塩」に続き、今回はわが家の食卓を支える「醤油と味噌」の選び方についてお話しします。
1.わが家の「ずぼら出汁」が最高に美味しい理由
「お味噌汁って、出汁をとるのが面倒ですよね?」 そう感じている方も多いかもしれません。ですが、わが家の答えは「ノー」です。 なぜなら、出汁を「とる」のをやめてしまったからです。
今回は、和風だしやコンソメ、中華の素を使わない。 わが家の「ずぼらで豊かな」スープの秘密をお話しします。
◆出汁は「とる」のではなく「丸ごと食べる」
鰹節や煮干し、干し椎茸に昆布。わが家ではこれらの中から1〜2種類を選び、そのまま鍋へ投入します。「出汁をとった後のガラをどうしよう?」という悩みからも解放されました。
丸ごと食べるから、カルシウムやミネラルも満点です。わが子は頭を取っただけの煮干しも、お味噌汁の具としてムシャムシャ食べています。
基本は「そのままポン」ですが、手軽に済ませたい時は「なないろおだし」がおすすめ。煮干し、かつお節、むろあじ節、乾椎茸、昆布が入った100%天然素材で、栄養価も味も抜群です。これ一袋で食卓のレベルが一段上がりますし、離乳食時代には特にお世話になりました。
◆コンソメ不要!野菜と肉が引き出す「食材の底力」
化学調味料の強い味に頼らなくても、大丈夫です。野菜や肉、そして「本物の塩・醤油・味噌」があれば、旨味は勝手に溢れ出します。
和食の味噌汁を作る時は、先ほどご紹介した煮干しや昆布をそのまま丸ごと鍋に入れて、具として一緒に食べます。もし具だくさんで野菜をたくさん入れるときは、あえて昆布や煮干しさえ入れず、野菜から出る出汁だけで十分美味しく仕上がることも。
一方で、洋風のスープを作るときは少し変えています。にんじん、玉ねぎ、セロリ、にんにくをベースに、挽肉や骨付き肉を加えて。メニューによっては、トマトを丸ごとポンと入れたり、しめじなどのキノコをたっぷり入れたりすることもあります。
コンソメの素が必要ないと気づいた時、料理はもっと自由になりました。このスープはそのまま食卓に出すのはもちろん、カレーやシチューのベースとしても非常に優秀ですよ。
2.醤油・味噌の選び方:料理をシンプルにする「裏ラベル」の魔法
◆「天然醸造」の醤油が、料理を迷子にさせない
わが家が選ぶお醤油は、原材料が『大豆・小麦・食塩』だけのもの。 ラベルの裏を見たときに、アミノ酸、果糖ブドウ糖液糖、保存料、着色料……そんな言葉が並んでいないかを必ずチェックします。
時間をかけてじっくり発酵させた『天然醸造』と書かれたお醤油は、それだけで味が完成しています。ラベルの裏の原材料チェックとあわせて、ぜひこの言葉も探してみてください。
また、お店で選ぶときは、パッケージもチェックしてみてください。『ガラス瓶』に入っているものは、味を守ろうという作り手のこだわりがそこにあります。プラスチック容器よりも酸素を通しにくく、醤油の繊細な風味を長く守ってくれているからです。
本物のお醤油に変えてから、余計な味付けがいらなくなりました。冷ややっこも、納豆もこれだけでごちそうに。
◆ドレッシングは「買う」から「混ぜる」へ。ボウル1つで完結!
本物の醤油があれば、市販のタレを買う必要はなくなります。わが家では、醤油をベースに、お酢やレモン汁やごま油、時にはメープルシロップなどを少し混ぜるだけで、即席ドレッシングやタレを自作しています。焼肉、じゃぶしゃぶ、サラダ…いつも手作りタレで食べています。
「自作なんて面倒!」と思われるかもしれませんが、実はボウルで混ぜるだけ。市販のボトルが冷蔵庫で場所を取ることも、賞味期限に追われることもなくなりました。
何より、わが子が「お母さんのタレ、おいしい!」と言って野菜をパクパク食べる姿を見るのは、何物にも代えがたい喜びです。
◆「生きている」味噌が、家族の腸と脳を守る
お味噌選びの基準もいたってシンプルです。 ラベルに『生味噌』や『非加熱』と書かれているもの、あるいは原材料が『大豆・米(麦)・塩』だけで作られているものを選びます。余計なアルコール(酒精)が入っていないか、カップに『空気穴』があるかを確認するのも忘れずに。
たったこれだけで、具材を丸ごと放り込むだけの「最高に美味しい一杯」が完成します。この一杯が、わが子の健康な体と、健やかな味覚を守ってくれていると感じています。
◆好き嫌いゼロ!秘密は素材が重なり合う「本当の旨味」にあり
出汁ガラの煮干しも椎茸も、わが子は大好き。
離乳食時代から、強い化学調味料ではなく、素材が重なり合う「本当の美味しさ」を知っているから、おばあちゃんのような献立でも、好き嫌いなくパクパク完食してくれます。
そんな食生活のおかげか、離乳食の頃から菌の生きている調味料を食べて育ったわが子は、毎日お腹の調子を崩すことなく、すっきりと健やかに過ごしています毎日お腹がスッキリしているからこそ、夜の公文や英語の学習にも、穏やかな気持ちで集中できているのだと感じています。
こうした心身の健やかさは、日々の食卓がくれた一番のギフトかもしれません。

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3.迷った時の参考に。わが家がリピートしている調味料
◆迷ったら、まずはこの一品から
「選び方はわかったけれど、具体的にどれを選べばいいの?」という方のために、わが家で愛用している調味料や、おすすめの選び方をご紹介します。ネットで買うならAmazonや楽天で探せますよ。
【お醤油】豊かな風味で、料理が格上げされる
まずはこの2つがおすすめです。
- 正金醤油(天然醸造醤油): 昔ながらの木桶仕込みで作られた、深いコクが特徴です。これに変えるだけで、冷ややっこや納豆がまるで料亭のような味わいに変わります。
- 金沢大地の有機醤油(こいくち):自社ファームで有機栽培された大豆と小麦を使用し、じっくりと熟成されて作られたオーガニック醤油です。まろやかな旨味と豊かな香りが特徴で、加熱する料理はもちろん、お刺身や冷奴などそのままシンプルに味わうと、素材の味が引き立ちます。
【お味噌】生きた菌が、家族の体を作る
お味噌は、ぜひ「生味噌」のラベルを目印に。
- マルカワみそ: 自然栽培の原料にこだわっており、お味噌汁にした時の香りの良さが別格です。わが子もこのお味噌が大好き!
- オーサワの味噌: 国産原料のみを使用し、丁寧に作られた安心感があります。毎日飽きずに飲める、穏やかで優しい味が特徴です。
それでも迷ったら「地元の麹屋さん」へ
実は、一番のおすすめは「お近くの麹屋さん」を探すことです。お味噌作りを専門にしている麹屋さんのお味噌は、その土地の気候で育った「その土地の味」。作り手の方に「これ、菌は生きていますか?」と直接聞けるのも大きな魅力です。ぜひ、地域の美味しい宝探しを楽しんでみてください。
◆家族の舌が教えてくれた「本物」の味
以前は豚肉と牛肉の区別もつかないほど味に無頓着だった夫ですが、今では醤油を変えると『あれ、醤油変えた?』と即座に気づくほどになりました。
それどころか、同じ本物の醤油同士であっても『メーカーが違うよね』と言い当てるまでに。数年かけてゆっくりと食卓を整えてきたことで、家族全員の味覚が着実に、そして豊かに育ってきたのだと実感しています。
子ども: 離乳食から本物の調味料で育ったわが子は、畑のきゅうりに塩を振って丸々1本ぼりぼり食べるほど、素材の味を楽しむ天才的な味覚の持ち主です。毎日元気に過ごしているからか、夜の公文や英語の学習にも穏やかな心で集中できています。
夫: 特段厳しい制限をしたわけではないのに、食生活が整ったことで自然とすっきりとした体型を維持できるように。毎年の健康診断に向けた生活の見直しとしても、大きなきっかけになりました。
私: 毎日の食事のおかげで、便秘薬や治療に頼らずとも、お腹の調子がすっきりと整いやすくなりました。つわりで減った体重を、産後も無理なくキープできています。
まとめ:「裏ラベル」を見る習慣が、わが子の「知」と「体」を創る
「丁寧」じゃなくても、「本物」は作れる。
出汁を具として丸ごと食べてしまうわが家のスタイルは、決して格好の良いものではないかもしれません。けれど、その一杯の中には、菌が生きているお味噌や、時間をかけて醸されたお醤油の力がぎゅっと凝縮されています。
娘が娘が毎日お腹の調子を崩すことなく、スッキリとした心地よい状態で机に向かえること。 夫が無理なく健康な体を取り戻し、家族全員が「おいしいね」と笑顔で食卓を囲めること。
こうした変化を目の当たりにするたびに、調味料選びという小さな「選択」が、家族の心と体の土台をいかに強く支えてくれているかを痛感します。
まずは、今お使いの調味料の「裏ラベル」をそっと覗いてみてください。 その一歩が、お子さんの健やかな味覚と、家族の明るい未来を育む「知食住」の始まりになるはずです。
皆さんのご家庭では、どんな調味料が「わが家の味」を支えていますか?
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